浜降祭

毎年7月海の日の早朝、茅ヶ崎の地に夏の到来を告げる浜降祭。

 

約40基の神輿が茅ヶ崎西浜海岸に集結し、夜明けとともに繰り広げられるその壮観な様子は「曉の祭典」と呼ばれ、多くの人々を魅了しています。

​​

その歴史は古く、漁業が盛んだった時代から海への感謝と航海の安全を祈願する神事として行われてきました。

 

神輿を海へと向かわせる「禊（みそぎ）」の儀式は、地域の人々の生活に深く根差し、伝統的な様式は神奈川県無形民族文化財に指定されています。

​

近年では、観光客向けのイベントなど現代的な要素を取り入れながら、各神社がそれぞれの地域を盛り上げ、茅ヶ崎・寒川地域全体の一大行事となっています。

 

準備から運営まで、地域住民の協力なしには成り立たない浜降祭。神輿が砂浜を進む壮大な光景は見る者の心を打ち、地域の人々の心を一つにします。

中海岸神社では、神輿の担ぎ手である中海岸神輿保存会会員が青半纏を身につけ、厳粛な雰囲気の中で禊を行います。大人神輿と子ども神輿が共に参加し、浜での神事の後には町内を練り歩き、地域全体に活気が溢れます。